からからつみきって何で出来ているの?
からからつみきは、宮崎県産の杉「飫肥杉」でできています。
平成3年から連続日本一の生産量を誇る宮崎の杉
宮崎県の杉の特徴は、樹脂を多く含んでいる為弾力性があり、湿気に強く腐れにくく、曲げに耐え加工しやすい材質です。
また、裂けにくい、折れにくいに加え衝撃や揺れに強く、芯材(赤身部分)については、シロアリに侵されにくく耐久性があります。
そのため、主に柱や板などの建築構造用材として使われています。
主に建築用材として生産加工されてきたのですが、からからつみきはその途上に発生する側材を使用しています。
もともとはその材料を使ってかまぼこ板を生産していました。
樹脂を多く含む素材は、その上に魚のすり身を乗せ蒸し上げた時、適度に調湿機能と殺菌性性能を発揮しました。
かつて冷蔵庫のない時代に杉の板に乗せて仕上げる蒲鉾は、保存のきく魚の加工食品のスーパースターでした。
いまは他の食品に押され、お正月以外はあまり見かけなくなりましたね。
そこで、からからつみきが生まれました。
みやざきスギの特徴としてその素材の柔らかさがあります。
通常、積み木と言えば広葉樹の固い木を使ったものが当たり前。
柔らかい素材の杉は正確なサイズが要求される積み木には不向きとされてきました。
からからつみきはその軽さとやわらかさを活かして、大量に積み上げて楽しむ積み木として人気が出ました。
使っているうちに角が取れて丸みを帯びてきますが遊びには影響がありません。
むしろ手に馴染んで使いやすくなります。
1枚づつ異なる表情が個性的
木を使っているから木目があるのは当たり前ですが、みやざきスギの成長は一般的な広葉樹に比べ成長がとても早いため、
木目もユニークなものに生成されることがあります。
特に芯材部分との境目には成長する白い部分と油分を含む黒芯部分が混ざり合って自然のマーブルのような模様が浮かび上がることがあります。
お手持ちの「からからつみき」を1枚づつ見てみてください。お気に入りの模様の1枚が見つかるかもしれません。